世界77位の西岡良仁(23=ミキハウス)が、日本男子のエースを破った。日本男子NO・1とNO・2の対決は、西岡が同5位の錦織圭(29=日清食品)に7-6、6-4のストレートで勝ち、3回戦に進んだ。3回戦では同38位のデミノー(オーストラリア)と対戦する。両者は初対戦だった。

錦織は、明らかに体調不良で、第1セットの終盤にドクターを呼んだ。点鼻薬で鼻への吸入と、飲み薬をもらうなど、息が荒く、足がまったく動かない状態。対する西岡は、チャレンジャーとして、得意のスピンをかけた鋭角な球で錦織を振り回した。第1セットはタイブレークになったが、西岡が快勝。第2セットは、第7ゲームで先に錦織がブレークしたが、西岡がすぐにブレークバック。そこから錦織は反撃する力が残っておらず、そのまま西岡が押し切った。

錦織は、26日に開幕する全米(ニューヨーク)に向け、前哨戦2大会で1勝もできずに本番を迎えることになる。

▽西岡良仁の話 「前日から寝られなくて。試合をすること自体が目標。とても興奮していた。(錦織の)強いところをずっと近くで見て学んできた。どうやったら勝てるかと作戦も立てていた。今日は思い切ったプレーができた」