明大(東京6大学)が佛教大(京滋)を6-1で破り、38年ぶり6度目の優勝を果たした。

複数球団のスカウトが視察する中、今秋ドラフト1位候補の右腕・森下暢仁投手(4年=大分商)が最速150キロ台の速球にカットボール、チェンジアップなどを効果的に混ぜ、9回7安打10奪三振。「今日勝てば明治大学野球部が幸せになれると思って投げました」。準々決勝・東洋大戦の完封に続く好投で優勝に導き、大会のMVPにも選出された。

善波達也監督(56)は「38年の歴史がやっとつながった。38年前の素晴らしいチームに並べて本当にうれしい」と笑顔。「4年生が森下、北本を中心に、就活をやっていた連中が一生懸命に手伝ってくれた」と応援席に向かって呼びかけると、一塁側スタンドの4年生たちは跳びはねるように喜んでいた。