「我々が築いたヒエラルキーに敬意を」
「コパ・アメリカは、南米サッカー連盟(CONMEBOL)に登録された南米チームによるものになるべきだ」
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そう言い放ったのは、現在ブラジルで開催されているコパ・アメリカを戦っているベネズエラ代表の智将ラファエル・ドゥダメルだ。
1916年の初開催以来、オリンピックを除いて、世界最古の歴史を誇る国際大会として名を馳せてきたコパ・アメリカは、アメリカ大陸ひいては南米の“最強国”を決める戦いである。そんな由緒ある大会にアジア勢が参加することへの不満をドゥダメルはぶちまけたのである。
46歳のベネズエラ人監督は、現地時間6月22日に行なわれたグループA最終節のボリビア戦を3-1と勝利して決勝トーナメント行きを決めた直後の会見で、アジア勢、とりわけ東京オリンピック世代を中心としたチーム編成で臨んでいる日本へ苦言を呈した。
「私はとくにU-23の選手を多く連れてきて、大会の重要性を軽視している日本のようなゲストチームには賛同できない。この大会への敬意を欠いていると思う」
さらに「はっきりと声を上げるよ」と語気を強めながらドゥダメルはこう続けた。
「コパ・アメリカが南米のチームのためにあるべきだ。アフリカや欧州、中米の大会に南米の国々が招待されたことなど見たことがない。我々が築いたヒエラルキーと“南米だけの大会”に敬意を払わなくてはならない」
こうした声を上げるのはドゥダメルだけではない。今月16日には、パラグアイのアルゼンチン人監督エドゥアルド・ベリッソも「全てアメリカ大陸のチームがプレーすることで、コパ・アメリカは意味を成すと思う。私たちは、もっとアメリカ大陸全体のコパ・アメリカを思い描くべきだ」と異議を唱えていた。
CONMEBOLが今大会のように招待国制度を用いたのは、1993年のエクアドル大会からだ。同連盟に登録されている10か国に2か国をプラスして12か国とすることで、4か国ずつのグループ(3組)に分けて戦う現在のワールドカップに似たフォーマットでの開催が可能となっている。
しかし、大会の歴史と強化面での重要性を何よりも重んじている南米勢が、FIFAの規定によってトップ選手を拘束できない理由があったにせよ、今回の日本のようにA代表歴の浅いメンバーを中心に参戦することに異議を唱えるのは、致し方ないのかもしれない。
すでに周知の通り、来夏にアルゼンチンとコロンビアで開催される47回大会には、カタールとオーストラリアの参加が決定している。だが、ドゥダメルらのような声が強まっていけば、コパ・アメリカの在り方は、この先、見直されていく可能性もある。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190623-00060513-sdigestw-socc
2019-06-23 07:10:15Z
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