記者会見する日本オリンピック委員会の山下新会長(27日、東京都新宿区)
日本オリンピック委員会(JOC)は27日、東京都内で役員改選に伴う評議員会と理事会を開き、新会長に1984年ロサンゼルス五輪柔道金メダリストで全日本柔道連盟会長の山下泰裕氏を選出した。19年にわたりトップを務め、任期満了で退任した竹田恒和氏に代わり、来年の東京五輪に向けてスポーツ界のかじ取りを担う。
評議員会では27人の新理事、3人の新監事を承認。続いて行われた理事会で山下会長のほか、専務理事に福井烈・日本テニス協会専務理事が選出された。東京五輪で選手団長を務める選手強化本部長には尾県貢・日本陸上競技連盟専務理事が就いた。学識経験者枠の新理事には元スポーツ庁競技スポーツ課長で日本スポーツ振興センター審議役の籾井圭子氏、早大教授の友添秀則氏らが名を連ねたが、理事候補に入っていた元検事で消費者庁長官の岡村和美氏は辞退した。
JOCは東京五輪招致を巡る汚職疑惑でフランス当局の捜査対象となっている竹田氏が3月に退任を表明。竹田氏を含めた定年に達する役員を再任させるため、70歳の定年規定改定を模索した動きも批判を浴びた。山下氏はガバナンスの強化が重要課題となる。
熊本県出身で62歳の山下氏はロス五輪無差別級で金メダルを獲得。85年に203連勝の大記録を残して引退し、柔道男子日本代表監督などを歴任。13年にパワハラや助成金の不正受給などの不祥事に揺れた全日本柔道連盟を副会長として立て直し、17年6月に全柔連の会長に就任した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46654320X20C19A6UU8000/
2019-06-27 08:53:00Z
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