どうした鹿島? そう感じざるを得ない敗戦だった。天皇杯の決勝で神戸に完敗を喫した事実は、内田篤人の次のコメントからも窺える。
「神戸はたいして手を焼いていなかったと思うよ。ベンチから見ていて、(鹿島がゴールを)取れるのはセットプレーくらいかなという感じだった」
確かにそのとおりで、試合は前半から神戸ペースで進んだ。立ち上がりの5分間、後半頭から15分程度は鹿島に攻め込まれたが、ボランチの山口を軸に強固な守備ブロックを築いてゴールを許さなかった。結局、18分のオウンゴール、38分の藤本の得点で2-0と勝利したわけだが、神戸の完勝と言っていい内容だった。
決勝でこそ勝負強さを発揮するのがかつての鹿島だった。それが、この日はチームの歯車がほとんど噛み合わないまま敗戦。アントラーズらしくない、そう思ったのは決して私だけではないだろう。実際、永木もこんなコメントを残している。
「ほとんど何もできないまま終わってしまった。後半からフォーメーションを(4-4-2から3-4-2-1)に変えて上手くいった部分はありますが、追いつく力はなかった。不甲斐ないというか、情けないというか、そういう気持ちでいっぱいです」
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2020-01-01 13:11:58Z
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