AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は28日、一発勝負のプレーオフを行い、前々回王者の鹿島アントラーズはメルボルン・ビクトリー(豪州)に0-1で敗れた。カシマスタジアムに激しい風雨が吹き荒れる中、ホームアドバンテージを活かせず4年ぶりの本戦不出場が決定。2度目のアジア制覇の夢はシーズン初戦で崩れ落ちた。
1月1日に昨季最終戦の天皇杯決勝を終えた鹿島は、わずか1か月足らずで迎える今季開幕戦。選手たちのオフ期間も、チームのキャンプ期間も不十分な中、新たに指揮官を務めるザーゴ監督は昨季までとおおむね同じ4-2-3-1のシステムを採用し、今季から加わった6選手を先発に送り込んだ。
GKクォン・スンテがゴールを守り、最終ラインは左からMF永戸勝也(←仙台)、DF犬飼智也、DF奈良竜樹(←川崎F)、DF広瀬陸斗(←横浜FM)。ダブルボランチはMF三竿健斗とMFレオ・シルバで、サイドハーフは左にMF和泉竜司(←名古屋)、右にFWファン・アラーノ(←インテルナシオナル)。トップ下にはMF土居聖真が入り、最前線はFWエヴェラウド(←ケレタロFC)が起用された。[スタメン&布陣はコチラ]
試合は互いに固い立ち上がり。鹿島は両サイドバックが高い位置を取り、その前列のサイドハーフがともに絞ったポジションニングをするなど、さっそく新体制のカラーが見られる。対するメルボルン・Vは3-4-3のシステムで最前線のFWケンジョク・アティウにボールを集め、シンプルな攻撃を繰り出した。
序盤こそメルボルン・Vのセットプレーに苦しんだ鹿島だったが、徐々に地上戦のパス回しで主導権を握る。前半14分、アラーノとのワンツーで抜け出したレオ・シルバがファウルを誘ってFKを獲得すると、キッカーの永戸が惜しいシュート。17分にはエヴェラウドのポストプレーから和泉が狙い、GKローレンス・トーマスのビッグセーブに遭うも最初の決定機をつくった。
さらに鹿島は前半30分、右サイドで目まぐるしくポジションチェンジを繰り返しながら敵陣へ侵攻し、広瀬のクロスがファーサイドへ。しかし、エヴェラウドのヘディングシュートはクロスバーに阻まれた。38分には左サイドでアラーノ、永戸、土居が絡んだ攻撃を見せたが、レオ・シルバのフィニッシュが枠を外れ、前半はスコアレスのまま終えた。
後半6分、メルボルン・Vは左サイドに開いたナバウトのロングシュートが風雨に流れて枠を襲うも、クォン・スンテがビッグセーブを見せる。ところが9分、鹿島は広瀬のスローインがアティウに奪われると、ナバウトが強烈なミドルシュート。これが鹿島守備陣に当たって軌道が変わり、そのままゴールマウスに吸い込まれて先制点を奪われた。
このまま試合が終わると、プレーオフ敗退で本戦不出場という窮地に立たされた鹿島。後半15分には相手クリアボールの浮き球をエヴェラウドがオーバーヘッドで狙ったが、相手の頭部を蹴ってしまいイエローカードが出された。23分、広瀬のクロスにダイレクトで合わせた和泉のシュートもGKトーマスの好守に阻まれた。
攻め立てる鹿島は後半27分、最初の交代カードで和泉に代わってMF白崎凌兵を投入。29分、土居のクロスで誘ったこぼれ球をアラーノがつなぎ、エヴェラウドが押し込もうと試みたが、ここでも相手GKが立ちはだかる。32分にはレオ・シルバに代わってFW伊藤翔を最前線に入れ、土居をボランチの位置に回した。
直後、再三良い突破を見せていた広瀬のグラウンダークロスに伊藤が反応したが、シュートはミートせずに大きく枠外。34分、ペナルティエリア内でターンした白崎が相手DFに倒されるも、ファウルを告げる笛は鳴らなかった。その後もボールを握る時間が続いたものの、最後まで得点は奪えず。日本勢史上初のプレーオフ敗退となった。この結果により、鹿島はルヴァン杯に出場することが決まった。
(取材・文 竹内達也)
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2020-01-28 11:49:00Z
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