「第75回びわ湖毎日マラソン」(8日、大津市・皇子山陸上競技場発着)
東京五輪男子マラソン代表の残り1枠を争う「びわ湖毎日マラソン」の招待選手記者会見が6日、大津市内で行われ、川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損保、荻野皓平(30)=富士通、大塚祥平(25)=九電工、野口拓也(31)=コニカミノルタ、鈴木健吾(24)=富士通=が抱負を語った。
東京五輪の男子代表は、昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝した中村匠吾(27)=富士通と2位の服部勇馬(26)=トヨタ自動車=がすでに決定しており、残り1枠は1日の東京マラソンで4位の大迫傑(28)=ナイキ=が出した2時間5分29秒の日本記録を上回る選手が出なければ、大迫の代表入りが決まる。
“大迫超え”について問われた各選手は一様に現実を直視した。同大会は11年にキプサング(ケニア)が出した2時間6分13秒が大会記録となっており、7分を切ったのもキプサングのみ、5分台を記録した選手は一人もいない。荻野は「日本記録は現時点で自分の力では見えていない。今大会はしっかり勝負することをテーマに置いてやっていきたい」、MGC4位の大塚は「(2時間)5分台を考えて走るのではなく、先頭集団に付いて走った結果、いいタイムが出れば」、野口は「東京五輪を目指しているが、正直現実的ではない。今回は僕の中にあるマラソンを全うできるようにしたい」、鈴木は「展開によるが、そのタイムに1秒でも近付けるような走りをしたい」と語るなど、“白旗宣言”とも取れる回答が相次いだ。
「東京五輪については考えていない」という従来の言葉を繰り返した川内は「東京五輪ばかりではなく、『びわ湖毎日』という権威と伝統ある大会で練習の成果を発揮するためにここにいる」と強調。昨年の同大会以降サブテン(2時間10分切り)を達成していないことに触れ、「東京マラソンを見ても、サブテンにどれくらい価値があるのか疑問に思われる方も多いかも知れないが、そこを達成しないことには次に進めない。サブテンが目標で、最低でもシーズンベストは更新しないといけない」と気合をみなぎらせた。
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2020-03-06 08:47:46Z
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