Minggu, 29 Maret 2020

静寂の高松宮記念、まさかの結末…モズスーパーフレア繰り上がりでG1初制覇「素直に喜べない」松若風馬騎手 - 中日スポーツ・東京中日スポーツ

モズスーパーフレアで1着になった松若風馬騎手

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◇29日 第50回高松宮記念 (G1・芝1200メートル・中京競馬場)

 春の短距離王決定戦「第50回高松宮記念」(G1・芝1200メートル)は29日、史上初の無観客G1開催となった中京競馬場で行われ、9番人気で逃げ粘ったモズスーパーフレアが2着入線も、1位入線の15番人気クリノガウディーが進路妨害で4着に降着。繰り上がりで優勝となり、G1初制覇を飾った。鼻差の2着が2番人気のグランアレグリア、さらに頭差の3着が4番人気のダイアトニック。1番人気のタワーオブロンドンは12着、3番人気のダノンスマッシュは10着に敗れた。松若風馬騎手(24)=栗東・音無=はこのレース初勝利、音無秀孝調教師(65)=栗東=は2勝目。

 かつてない静寂に包まれたG1で繰り広げられた激闘は、想像だにしない形で幕が下りた。史上4回目となる1位入線馬の降着劇。2センチ差だけ抜け出したクリノガウディーが新王者に輝いたと思いきや、ゴール前で内側に斜行したため4着降着へ。2位入線のモズスーパーフレアが、繰り上がりでG1初制覇を決めた。

 「負けたと思ったのが率直なところですし、正直、勝ったという実感はないです。素直に喜べないですけど、勝てたというのはうれしいですね」。待望のG1ジョッキーとなった松若は複雑な表情を浮かべながらも、喜びをかみしめる。肩を落として検量室に引き揚げた後、17分に及ぶ長い審議が行われ、裁決が出した結論は「降着あり」。裁決室から出てきた松若と音無師は控えめではあったが、熱い握手をかわした。

 初の無観客G1でもあり異例ずくめの初G1だが、松若の騎乗はたたえられる。重馬場だったこの日の芝のレースは外差しばかりが決まっていたが、これを逆手にとった。「みんなの意識が外に向いていると思って」。戦法は内ぴったりで迷いなし。経済コースを回り、他馬を翻弄(ほんろう)した。昨年のスプリンターズSでは2着惜敗。入線後の結果は同じだったが、今度は幸運が飛び込んだ。

 一方、音無師にとっては感慨深い優勝。「すっきりしない勝ち方だけど、松若が乗り代わりがあっても腐らず、日々努力しているのを見てきたから。最高だね」と弟子とのG1初タイトルを喜んだ。モズスーパーフレアにはデビュー4戦の主戦を務めたが、一度は手を離れている。それでも愚痴をこぼさず、精進してきた。7年目でつかんだ師弟による初G1。たなぼたかもしれないが、師匠が喜ばないはずがない。

 次なる目標は「スプリンターズS」(G1・10月4日・中山・芝1200メートル)での春秋短距離G1制覇。「今度は正々堂々と勝って、お客さんの前でウイニングランをしたいですね」と決意を語った松若。腹の底から歓喜の声を上げるのはG1を連勝してから。自信をつけた人馬が、秋に真の王者へと駆け上がる。

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2020-03-29 09:29:00Z
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