新型コロナウイルスの影響で、一般参加は中止となった3月1日の東京マラソン。
しかし、男子五輪代表の最後の1枠をめぐるレースとなるエリートランナーの部に関しては実施が決まっている。
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3枠のうち、昨年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で2枠は中村匠吾と服部勇馬に決定。
もう1人は、東京マラソンと3月8日に開催予定のびわ湖毎日マラソンのいずれかで、2時間5分49秒の設定記録を突破した上で、最速のタイムをマークした選手が選ばれる。
もしこの条件をクリアする選手がいなければ、MGCで3位だった選手が代表になる。
この2つの選考レースのうち、より注目を集めるのが東京マラソンである。
2時間5分50秒の日本記録保持者である大迫傑、2時間6分11秒の歴代2位の記録を持つ設楽悠太が出場するからだ。「2強」の対決に関心が集まっている。
「2時間4分台でなければ辞退する」
ここまで強気な発言で注目を集めてきたのは設楽だ。
1月、たとえ基準をクリアしても「2時間4分台でなければ辞退する」意向を語り、議論を呼び起こした。
1月28日の記者会見でも、その意思にかわりはないことを明かした。
「やっぱり自分の言葉に、嘘はつきたくないです」
根底には、オリンピックに出るからには、戦えるレベルでなければならない、上位を争う力がなければいけないという考えがある。
次の言葉はそれを示している。
「(2時間)5分台で出ても、期待に応えられない」
設楽の覚悟が、レースへの関心も高めている。
MGCについては「悔いはない」。
MGCでは、スタート直後から飛び出した。日本記録を破るかというハイペースで飛ばし、15キロを通過したときには2位集団に2分13秒差と大きなリードを奪い、独走。
だが高温・高湿度のもとでのハイペースが祟り、30キロから失速して結果は2時間16分9秒の14位に終わった。
ただ、レースについては「悔いはない」という。今回も、4分台を意識して、思い切ったレースを見せると考えて不思議はない。
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2020-02-23 10:01:11Z
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