日本代表のバヒド・ハリルホジッチ元監督が、日本サッカー協会の田嶋幸三会長と日本協会に慰謝料1円と新聞やホームページでの謝罪広告を求めた訴訟を、ハリルホジッチ氏側が10日、取り下げた。

これを受け、同日、日本サッカー協会は田嶋会長の次のようなコメントを発表した。

「この度、ハリルホジッチさんが日本サッカー協会と私に対して提起していた訴訟を取り下げられた、という知らせを受けました。今回、このように裁判が終了することは良かったと考えております。

これまでに繰り返し述べている通り、我々としては、ハリルホジッチさんは日本サッカーに大きな貢献をしていただいたと考えております。ハリルホジッチさんは、ヨーロッパの最新の手法と哲学を日本サッカーに吹き込み、『デュエル』の重要性や徹底した自己管理の意識を選手に植え付けてくれました。そして、何より、日本代表チームをワールドカップアジア予選突破に導いてくれたことは彼の実績であり、深く感謝しております。

現在、フランスリーグ・ナントの監督として活躍されているご様子を拝見し、我々としても大変誇らしく感じております。我々日本サッカー協会は、常にハリルホジッチさんを応援しております。ハリルホジッチさんの今後益々のご活躍をお祈りしております」