世界7位の錦織圭（29＝日清食品）が、今季最も注目される新星に打ち勝った。年頭の100位以下から31位にまで世界ランキングを急上昇させている18歳、フェリックス・オジェアリアシム（カナダ）を6－1、6－3で破り、準優勝した16年以来3年ぶりの8強進出を決めた。

オジェアリアシムは、2月のリオオープンでツアー初の決勝進出。3月のマスターズ大会マイアミオープンでは予選を勝ち上がりベスト4まで進出と、今季、若手の最大の注目株だった。

錦織は第1セット第1ゲームからいきなりブレークすると第5ゲームもブレークし6－1であっさり先取。第2ゲームは判定にイライラを募らせる相手とは対照的に粘り強く、前後左右に揺さぶり続けて、第2セットも連取した。

錦織は、2月のドバイ選手権から先週のモンテカルロまで2勝4敗というスランプから、今大会の初戦を勝つことで、復活の兆しを見せた。その自信からか、オジェアリアシムとは初対戦だったが、得意のストローク戦で上回り、11歳年下の勢いを止めた。

次戦では同48位のガリン（チリ）－同104位のカルバリェスバエナ（スペイン）との勝者と対戦する。