J1最下位のサガン鳥栖竹原稔社長(58)が5日、佐賀・鳥栖市内の練習場で取材に応じ、この日クラブから発表されたルイス・カレーラス監督(46)の退任について説明した。

昨季、勝ち点40台で残留争いが行われた点を踏まえ「勝ち点40を考えると早い方がいいと判断した」。4連敗で1勝1分け7敗となった4月28日湘南戦後に成績不振が原因になったという。退任時期が遅すぎではとの問いに「タイミングは難しいがベストだったと思う」と話した。また自身の任命責任を問われ「もちろん任命責任は感じている。クラブの代表として」と険しかった。

金明輝コーチ(37)への新監督就任要請は、練習休日の4月30日に行われた。ただ金コーチ自身がチームにたずさわっていたこともあり、迷いもあったという。それでも窮地打開へ「この時期にバトンを渡す難しさを確認しあい、双方がクラブのために頑張らないといけないということになった」。昨季途中に続く“緊急再登板”に「明さん(金コーチ)に引き継いだからには、長期的に考えている」と大きな期待を寄せた。

選手には今月1日の練習非公開日に伝えたといい、元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(35)は「偉大な監督でしたし、素晴らしい攻撃的なアイデアや考え方を持っていた。それが機能しなかったのは全員の責任」と悔しがり「今までと違うことを取り入れるには時間がかかる。クラブには忍耐がいった」とも話した。

7日には監督就任会見が行われ、同時に主将5人制解消にともなう新主将発表も行われる予定だ。