フィギュアスケート全日本選手権は22日、東京・国立代々木競技場で男子フリーが行われ、今大会を最後にアイスダンスにへ転向する高橋大輔(33=関大KFSC)はフリー138・36点、合計204・31点で、シングルでの“ラストダンス”を終えた。
2005年に全日本初優勝を果たした思い出の代々木競技場のリンクで、「ペール・グリーン・ゴースト」の曲に乗って華麗な演技を披露。冒頭の3回転フリップを決めると、トリプルアクセル、2回転トーループの連続ジャンプにつなげた。最後の舞いを目に焼き付けようと固唾をのんで見守った観客は、高橋の“ラストステップ”に大歓声を挙げ、最後は立ち上がって大きな拍手を贈った。
20日のショートプログラム(SP)では2本のジャンプのミスが響いて65・95点で14位。激しい動きで途中から「足に来てしまった」と苦しみ、右手薬指からは出血も見られた。それでも集大成のフリーへ力を振り絞り、魂の4分間を終えると万感の表情。最後は笑顔で観客の“大ちゃんコール”に応えた。
全日本選手権を5度制し、10年バンクーバー五輪では銅メダルに輝いたレジェンド。昨年5季ぶりに現役復帰して全日本で2位に入ったが、今年9月には今大会を最後にアイスダンスに転向することを電撃発表した。「勝たないとオリンピックに行けない。勝たないと注目をされない。最終目標が2022年というのは、大きく持っていたい」と話し、22年北京五輪を目指すことを宣言した33歳。今後は18年平昌五輪代表の村元哉中(26)とコンビを組み、新たな夢に向かって進んでいく。
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2019-12-22 09:47:00Z
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